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【裏】ロシア政治経済ジャーナル No.521
2026/1/7
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★トランプが犯すかもしれない【破滅的】間違いとは?
全世界の裏RPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
1月3日に起きた米軍のベネズエラ侵攻と、マドゥロ大統領誘拐事件は、
全世界を驚かせました。
(@「パワーゲーム」会員の皆さんだけは、「12月収録分」(=1月号)で、
「ベネズエラ侵攻の可能性」を知っていたので、驚かなかったでしょう。)
トランプ・アメリカがしたことは、明白な【 国際法違反 】です。
しかし、プーチン・ロシアがしていることと比較すると、「まだマシ」とはいえます。
なぜ?
・アメリカのベネズエラ軍事作戦は1日で終わった。
ロシアの「ウクライナ特別軍事作戦」は、4年近くつづいている。
・アメリカのベネズエラ軍事作戦の犠牲者は、80人と報道されている。
ロシア「ウクライナ特別軍事作戦」の民間人の死者数は今年1月1日時点で1万4796人、負傷者は3万9543人。
これは、国連が把握している数字です。
実際はもっと多いと思われます。
「戦略国際問題研究所」によると2025年5月時点で、
ロシア軍の死者数は25万人、ウクライナ軍の死者数は6万~10万人。
今までにどれだけの人が亡くなったか誰にもわかりませんが、
「大量に亡くなっている」ことは確かです。
・ベネズエラのマドゥロは、評判が悪い独裁者だった
ウクライナのゼレンスキーは2019年、
現職のポロシェンコ大統領に勝って大統領に就任しました。
ゼレンスキーが正当に勝利したことは、間違いありません。
一方のマドゥロは、2018年、2024年の大統領選挙で不正が疑われ、
欧米に承認されていませんでした。
プーチン・ロシアのウクライナ侵攻より「マシ」とはいえ、
トランプ・アメリカがしたことが【 国際法違反 】であることは間違いありません。
しかもトランプは、コロンビア、キューバ、メキシコにも
武力介入を行うとほのめかしています。
これまでのトランプを見るに、「冗談ではない」ことがわかるでしょう。
そして、トランプが行うかもしれない【 最悪の行動 】は、
【 武力でグリーンランドを奪うこと 】
です。
『TBS NEWS DIG』1月7日付。
〈『グリーンランド領有にアメリカ軍の活用「選択肢のひとつ」 ホワイトハウスが声明発表』〉
〈アメリカのトランプ大統領が領有に意欲を示しているデンマーク自治領のグリーンランドについて、ホワイトハウスは、アメリカ軍の活用が「選択肢のひとつ」だとする声明を発表しました。
ホワイトハウスのレビット報道官は6日、声明を発表し、「トランプ大統領はグリーンランドの領有がアメリカの国家安全保障上の優先事項であり、北極圏での敵対勢力の抑止に不可欠であることを明確に表明している」と指摘しました。
そのうえで、「トランプ大統領と彼のチームは、この重要な外交政策の目標を達成するための様々な選択肢を検討している。もちろん、アメリカ軍の活用は最高司令官(=大統領)がいつでも自由に使える選択肢のひとつだ」と強調しました。〉
ーーー
アメリカ政府は現在、世界最大の島グリーンランドを領有するデンマークに、
「グリーンランドを売れ!」と圧力をかけています。
そして、【 売らないのなら武力で奪う! 】と脅している。
トランプなら、本当にやりかねません。
前々から書いていますが、トランプのはっきりした特徴は、【 言行一致 】です。
彼は、思ったことを話し、話したことをやる。
「パリ協定から離脱する!」といって、ホントにやる。
「TPPから離脱する!」といって、ホントにやる。
「WHOから離脱する!」といって、ホントに離脱する。
「不法移民を追放する!」といって、ホントに追放する。
もちろん、「言ったけどできなかったこと」もあります。
たとえば、「俺が大統領になったら24時間でウクライナ戦争を終わらせる」。
これは、できませんでした。
できなかったのは、ゼレンスキー、プーチンと調整が必要だからです。
しかし、彼は「ウクライナ戦争を終わらせよう」と努力をつづけています。
(超ロシア寄りですが。)
というわけで、トランプが「武力を使ってもグリーンランドを手に入れる」
というのは、「冗談」ではないのです。
大問題は、デンマークが「NATO加盟国」であることです。
NATOの事実上のトップ(アメリカ)が、
同盟国のNATO加盟国デンマークを侵略するという、驚愕の事態。
トランプ・アメリカがこれをやれば、NATOは終わるでしょう。
ちなみにNATOは、32カ国からなる【 反ロシア軍事同盟 】です。
それで、NATOが崩壊して、一番喜ぶのは【 プーチン 】なのです。
実に興味深い。
トランプは、「アメリカの安全保障上グリーンランドは絶対必要だ!」
などと発言しています。
しかし、グリーンランドには米軍基地(ピトゥフィク空軍基地)がある。
基地を拡張したり、駐留する米軍を大幅に増やすだけではダメなのでしょうか?
トランプは、グリーンランドのレアアースを狙っている。
中国も狙っている。
トランプは、デンマークとグリーンランドを脅して、
「中国企業をグリーンランドから追い出せ!」「二度と入れるな!」と
要求することもできるでしょう。
なぜトランプは、NATO加盟国デンマーク領グリーンランドを
「武力を使っても奪う」と脅すのか?
大戦略的に考えると、NATOを崩壊させてまで
グリーンランドを奪う意味はないはずです。
副作用(NATO崩壊)が大きすぎる。
トランプは、本当に「アメリカファースト」なのでしょうか?
彼の行動は、アメリカの評判を失墜させ、同盟国群との関係をボロボロにし、
アメリカを世界的に孤立させ、「自滅の道」を驀進しているよう見えます。
何もできませんが、トランプ・アメリカがデンマーク領グリーンランドに侵攻し、
NATOを崩壊させ、結果アメリカを決定的に没落させることがないよう願いましょう。
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★上村さまからのメール
北野先生
お世話になっております。
上村です。
国際報道2025 欧州に迫り来るドローン ロシアの思惑は
12月17日 水曜 22:00 -22:45 NHK BS
不審なドローンの飛来が相次ぐヨーロッパの主要国ではドローン対策が急ピッチで進められている。
防衛研究所の長谷川雄之主任研究官が、ロシアの思惑についても掘り下げる
ヨーロッパでは夏以降、不審なドローンが相次いで飛来。
ロシアの関与が疑われ、各国は警戒を強めている。
EUは対策として、2027年までに「ドローンの壁」と呼ばれる防衛網を築く計画を明らかにした。
フランスでは軍と民間が連携してドローン侵入対策訓練を実施し、ドローン対策技術を手がける企業の中には売り上げが倍増する社も。
スタジオでは防衛研究所の長谷川雄之主任研究官が、ロシアの思惑について掘り下げる
もしかするとよくご覧になっている番組かもしれませんが。
BS世界のドキュメンタリー「イスラエルとパレスチナ 破局への道 第3回」
12月17日 水曜 22:45 -23:35 NHK BS
ハマスによる大規模攻撃の悲劇に至るまでの約20年、イスラエルとパレスチナを巡り繰り広げられた外交と挫折を各国首脳や高官の証言を通じて描く。全3回の最終回。
イスラエルとパレスチナを巡り繰り広げられた約20年間の外交と挫折を描く大型シリーズ。
最終回は2017年のトランプ大統領就任から始まる。
アメリカ・イスラエル・中東諸国はパレスチナの頭越しに外交を始め出した。そして2023年10月7日が…
原題:ISRAEL AND THE PALESTINIANS THE ROAD TO 7TH OCTOBER EPISODE3(イギリス・フランス 2025年)
いきなり第3回ですが、最近はEPGをこまめに見ていたので第1回、第2回があれば気づくと思います。
もともとNHKでの放送はなかったかもしれません。
ダークサイドミステリー ネット都市伝説パニック~アメリカ発謎の怪人・怪物を追え
12月19日 金曜 21:00 -22:00 NHK BS
ネットでウワサの怪人・怪物があなたを襲う!「スレンダーマン」「殺人ピエロ」「THIS MAN」…近年実際に起きた事件から、人の心を闇に引き込む恐怖の正体に迫る。
ネットでウワサの怪人・怪物たちが、現実の社会でパニック事件を巻き起こした!都市伝説はどのように人々の心を闇へと引き込んだのか?
▽細長く黒い怪物「スレンダーマン」の命令で、少女たちが友人を傷害?心を縛る魔性の恐怖とは?
▽「殺人ピエロ」のウワサは、世界各地で無数の暴力事件へと発展!集団心理はなぜ暴走した?
▽1万人が「夢に現れた」と証言した謎の男「THIS MAN」。ありえない夢体験は本当に起きたのか?
ネットと集団心理についての内容ですので、認知戦と多少関係があるかもしれません。
それから「ナラティブ」について調べていたところ、ご存知かもしれませんが、以下の文献を見つけました。
「ナラティブ ストーリー」でGoogle検索すると、AIがそれらの違いをわかりやすくまとめてくれます。
2021年1月26日 第155号 安全保障や防衛におけるナラティブ 長沼 加寿巳
https://www.nids.mod.go.jp/publication/commentary/pdf/commentary155.pdf
2021年3月30日 第163号 認知領域における戦い:物語(ナラティブ)、感情、時間性 長沼 加寿巳
https://www.nids.mod.go.jp/publication/commentary/pdf/commentary163.pdf
安全保障戦略研究 第6巻 第1号 令和 7(2025)年 12 月 15 日
中国人民解放軍が想定する認知域作戦の特徴―― 欧米諸国の研究と軍機関紙『解放軍報』等の論考を比較して ―― 長沼 加寿巳
https://www.nids.mod.go.jp/publication/security/security_202512.html
★北野から
上村さま、いつも貴重な情報、ありがとうございます!
教えていただかなければ、見逃した情報ばかりです。
★北野への応援メールは
tjkitanojp〇yahoo.co.jp
(〇を@にかえてください。)
まで。
▼▼「編集後記」へ
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★編集後記
人とチンパンジーの遺伝子を持つ子供。
知能は人間より高く、身体能力はチンパンジー以上。
そんな「ヒューマンジー」のチャーリーが主人公のアニメがはじまりました。
『ダーウィン事変』
面白そうなので、みてみようと思います。
予告はこちら。↓
https://www.youtube.com/watch?v=zRann2zoXx0
北野幸伯
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